今年も桜の木にたくさんの実がなりました。色も黒いものが増え、完熟です!残念ながら食べることはできませんが(子どもたちは毎年「食べてみたい」と言っていますが(笑))、完熟した実を使って、毎年子どもたちは色水作りを楽しんでいます。
当然実は自分で採るのですが、完熟した実は柔らかく、力加減を間違えるとすぐにつぶれてしまいます。始めは子どもたちも採る時に実をつぶしてしまい、指先が真っ赤に!赤く染まった手を保育者に見せながら「見て!怪我しちゃった(笑)」と面白がっていました。この、実をつぶしてしまう時期には「あれ?見て!さっきは赤かったのに青くなった!」という発見の声がよく聞こえてきます。そうなのです、始めは赤いのに、乾いていくと変色して青くなるのです。子どもにとっては不思議で面白い発見です。「なんでだろう?」と考えていました。
つぶしてしまう経験を積んでいくと、次第に加減が分かってきてつぶさずに採ることができるようになります。これは3歳から5歳まで、経験した子みんなです。体験ってすごいなぁと改めて思います。そして経験から、どうすれば色水を作れるか、ペットボトルにこぼさず移すには何を使えば良いかを自分たちで考えながら色水を作っていきます。去年からいる子は、変色を防ぐためにレモン汁まで入れていました。そしてちゃんと今年初めて作った子に「レモン汁入れたらきれいな色が長持ちするんだよ」と教えていました。
「なんでレモン汁入れると長持ちするんだろう?」これも毎年子どもたちが抱く疑問です。でも保育者は毎回「なんでだろうね?なんでだとおもう?」としか答えません(笑)子ども自身が「なんでだろう?」と考えることが大事だと考えているからです。子ども自身が体験して疑問をもち考える。これを幼児期にたくさんさせてあげたいなぁと思います。
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